カラーとブリーチカラーの違いとは大きく分けてリフト力にあります。リフト力とは髪の毛を明るくする力のことで、一般的には番号が増えれば増えるほど明るくなります。
ヘアカラーもブリーチも明るくする!という意味ではおなじですが、染めていくプロセス、やり方が違います。
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ブリーチカラーとヘアカラーの違い
ヘアカラーとブリーチの違い
- ヘアカラーは脱色しながら、色も同時に発色させます
- ブリーチは脱色しながら、色の発色が不可能な薬剤になります
【ヘアカラーの特徴】
ヘアカラーは1剤に含まれるアルカリと2液の過酸化水素が混ざり合うことで「酸素」が発生し、その酸素が髪の毛の中にあるメラニン色素を分解していきます。また1液に含まれているカラーの色味も酸素と結合していきどんどん分子が大きくなって、目に見えるくらいの大きさまで発色することを「酸化重合」と言います。
簡単ですがこれがヘアカラーの原理です。
【ブリーチの特徴】
ブリーチは脱色させながら発色させるのが「不可能」
なぜ不可能というかと、それはブリーチに含まれている「過硫酸」がなんでも分解してしまうからです。そのため色味を混ぜてもブリーチの過硫酸によって色素が破壊されていきます。
なのでブリーチを行う場合は「ダブルカラー」と言って2回染める事になります。何でも分解してしまうブリーチを1度流してから、色味をのせないと発色できないためです。
ブリーチとヘアカラーの違い・発色
ブリーチとヘアカラーの違いには、リフト力の違いの他に、発色の仕方、表現できる色の出し方のバリエーションも大きく変わってきます。
ブリーチで行うダブルカラーのメリットは、なんといっても綺麗な透明感のある発色が可能な事です。ブリーチを行う事でアジア系の日本人が持つ特有の黒髪を赤、オレンジ、黄色と段々と分解して、明るさを出すことが可能です。黄色まで明るくする事で、透明感が生まれ、外国人の様なアッシュ系カラーにしたり、ビビットな赤やピンクといった様な特殊な色の表現が可能になります。
逆にヘアカラーはどうなのかというと、リフト力がブリーチより劣るため、元々の持っている赤味、オレンジ味が残ってしまい出したい色の邪魔をしてしまいます。ヘアカラーでも何度かカラーしていけば、薬剤によるダメージや物理的ダメージにより色の退色が出てくるとベースの髪の毛がオレンジ味から黄色に近ずいて明るくなってきますので、柔らかいクリアな色も出しやすくなってきます。
ブリーチとヘアカラーの違い・色持ち
色持ちはどちらが良いかと言いますと、ヘアカラーになります。
これは明るさによるダメージが関係しています。明るくなればなるほど薬のパワーがどうしても強くなります。
明るさ=ダメージとなります。
色持ちに関しては、ダメージと密接的な関係にありますので、ダメージすればするほど髪の毛のキューティクルが剥がれ落ちることで、カラーの色味をとどめておくことができなくなるため色が落ちていきます。
なのでダメージが最も出るブリーチカラーの方が色持ちが悪いと言えます。
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