髪の色を思い通りにコントロールするには、薬液の種類と特徴について知っておく必要があります。
大きく分けると2種類に分けて考えていきます。
染毛料 | 1剤式 | 酸化作用は持たない(髪の毛に塗布したときに、髪の毛は明るく変化しない) |
染毛剤 | 2剤式 | 酸化作用を持つ(髪の毛に塗布したときに、髪の毛は明るく変化する) |
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目次
ヘアカラー剤は5つの種類に大きく分けられます。
酸化染料 | 酸性染料 | 塩基性染料 | HC染料 | 毛髪着色料 |
ヘアカラーの種類・酸化染料剤
酸化染料剤は一般には「ファッションカラー」「オシャレ染め」などと言われており1番使われるカラー技法の1つ。
アルカリカラー剤などに使われるカラー剤で、1剤に含まれている「1液のアルカリ剤」と「2液の過酸化水素」が化学反応を起こして酸素が発生する。
この酸素が髪の毛のメラニン色素を破壊したり、カラーの色素と結合して酸化重合し発色する。分子構造は低分子で比較的に小さいため髪の毛の内部まで浸透しやすい。毛髪内部で酸素と結合し酸化重合すると高分子化し分子構造が大きくなるので毛髪から流失しづらくなる。
1剤と2剤の働きで髪を明るくするため髪のダメージが起こる。
ヘアカラーの種類・酸性染料
染毛料の部類に入る「マニキュア」「ヘナ」などがこれにあたります。
マニキュアで例えると、イオン結合で染料を髪の毛に付着させることで髪に色をつけていきます。イメージとしては色付きのセロハンテープを髪の毛の上に乗せたような感じです。色をのせるだけなので、髪の毛の元々の明るさは変えられません。なので黒髪の上にのせても色はつきません。白髪の髪の毛や、ブリーチなどで明るくしてある髪の毛にマニキュアを塗ると色を表現できます。
ヘアカラーの種類・塩基性染料
こちらも染毛料に当たる部類。「カラートリートメント」「ヘアバター」などが塩基性カラーになります。
特徴としては、分子構造の内部にプラスの電荷を持っていて、分子径はは大きい。そのため毛髪表面のケラチンたんぱく質のマイナス部分とイオン結合する。ダメージ毛にはマイナスの電荷を持つシステイン酸が比較的多く存在するので、塩基性カラーがくっつきやすい。
パーマやヘアカラーの影響で、シスチンの結合が切れると、システインになる。システインが酸化するとシステイン酸が誕生する。
塩基性カラーはプラスの電荷を持つので、マイナスの電荷を持つシステイン酸やカルボキシル基とイオン結合して髪の毛に付着する。
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ヘアカラーの種類・HC染料
こちらも染毛料にあたる部類。「カラートリートメント」などの補助的な存在。
特徴としては、プラスとマイナスの電荷を両方とも持っていないので、イオン結合しない。また分子径は小さいのでキューティクルの隙間から髪の毛の内部まで入っていける。ただし分子間の力によって染まっているだけなので色が落ちやすい。
イオン性がなく、中性、分子構造も小さいため色落ちしやすい。一般的には塩基性カラーの発色を助ける補助的な存在でカラートリートメントに一緒に混ぜられることが多い。
- 酸性染料
- 塩基性染料
- HC染料
これら上記のポイントは
- ダメージが少ない
- アレルギー体質の方への施術が可能
- 染める際に、手や皮膚に着くと落としずらい
カラートリートメントやカラーリンス、酸性カラーなどは、今はカラートリートメントなどがとても人気です。アレルギー体質の方や、肌が敏感な方にも使えて、繰り返し染めてもダメージが無いため安心して使えますが、色がはっきり出やすいため、扱いが少し難しいです。
簡単な物だと、トリートメントタイプで、薄い色味を繰り返し使いながら染めていくタイプが人気!!最近ではAmazonなどの通販サイトでも買える様になったため手に入れやすい商品になりました。
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ヘアカラーの種類・毛髪着色料
別名「一時染毛剤」一般的には「カラースプレー」や「白髪隠し」「カラーマスカラ」などに多く使われている。
一時的に色をつけたい時などに使うカラー剤で、白髪を一時的に隠したい時や、明るくなった髪の毛を一時的に黒くしたい時につかいます。性質としては、水に弱い性質があり、洗うとすぐに流せますが、雨などで濡れた時が色が流れて洋服などについてしまう恐れがあるのがデメリット!!
一時染毛料のポイント
- シャンプーなど水で濡らすと色は全て落ちる
- 汗や雨で色落ちするので、洋服などに注意
- 黒髪にも一時的に好きな色をつけることが可能
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