こんにちは、こんばんは、masakiです。
今回のテーマは「ブリーチ毛にデジタルパーマをかけてみよう」ってことでやり方だったり実際の仕上がりなどを検証していきたいと思います。
今回の記事で分かる内容が3つです。
- 酸性デジタルパーマについて
- かける時のポイント
- ブリーチ毛にもかけれるのか?
動画・オーディオで聴きたい方はこちら
酸性パーマって?ってところなんですけども・・・スピエラやGMTなどの酸性領域で還元できる薬剤たち・・・
YouTubeやブログでスピエラやGMTの使い方やらを公開してから半年くらいになりますかね。この子達の使い方を常に模索、研究しております。酸性薬剤の可能性は???
アルカリ性ではない「弱酸性〜酸性領域」で施術できれば髪のダメージもかなり軽減できるし、髪の余力も残す事が可能なんです。するとお客さんもヘアスタイルの選択肢が広がったり、継続的に好きなスタイルが可能に。なので酸性系薬剤には夢がありますね。
こんな偉そうな事を言っておりますが、ただの普通の東京の美容師です。
酸性ストレートも良いですが・・パーマネントウェーブも忘れてもらっちゃ困るけどね。
ではでは、やっていきましょう!
スピエラ・GMT酸性デジタルパーマ・検証編
まずは、いままでの酸性ストレートの記事もおさらいしておきましょう。
↓
チオ換算とは?「GMT」「スピエラ」の違いは?還元剤を計算式で理解!美容師向け
スピエラ・GMT・酸性ストレート【入門編】美容師が知らない秘密・理論・ブリーチ毛での検証
GMT・スピエラ酸性ストレート・縮毛矯正・の違いとは?実際に検証してみた!アイロン技法 準備編
GMT・スピエラ還元剤|酸性ストレート・ブリーチ毛にやってみた!ハイブリッドはあり?
基本的な考え方は、今まで紹介している通り「酸性ストレート」と共通しています。
今までは、還元剤とアルカリのパワーでかけていたものが、アルカリのパワーが使えない理屈なので、アルカリのパワーの代わりに「水による膨潤」と「水抜き加熱を利用」するって事なんですよね。
ってことは???
まずは、水抜き加熱がしやすいやり方としてデジタルパーマを使っていこうと思います。
まずはウィッグで検証・・・酸性デジタルパーマ。
まったく”サラウィッグ”を”ブラントカット”する
これはかかりにくい状態で検証するため!
そして薬剤塗布
↓
GMTレシピ「10:1」「ph = 4.5」放置タイム = 10分。
そして根元部分は適当に乾かすか、濡れたままもしくは、毛先は水膨潤させたままワインディング・・・
↓
そしたら、デジタルパーマの機械に接続・・・80℃で乾燥するまで加温していきます。
2剤は過水3%・・5分・・流してトリートメントです。
そして、結果は・・・?
↓
こんな感じですかね・・・まぁ当たり前と言えば当たり前ですが・・・還元剤つけて熱処理すればまぁかかりますよね。これで酸性デジタルパーマの出来上がりです。
スピエラやGMTを使用した弱酸性デジタルパーマ
スピエラ・GMT弱酸性ストレートで酸性でも十分還元力があります。髪の毛を形成することが可能なのか・・・実験、検証でも、ある程度理解できてきましたね。
パーマや縮毛矯正のダメージにつき物の「アルカリ」。この子の存在を消してあげる事でよりダメージを軽減して出来るだけ髪の余力を残すパーマや縮毛矯正が出来るって事ですね。
そして僕の基本ポリシーは、決してマニアックすぎず理・美容師さんが失敗しにくい施術が出来るようになるのが理想ですかね。
まずは いままでの 縮毛矯正の記事をおさらいしておきましょう。
↓
チオ換算とは?「GMT」「スピエラ」の違いは?還元剤を計算式で理解!美容師向け
スピエラ・GMT・酸性ストレート【入門編】美容師が知らない秘密・理論・ブリーチ毛での検証
GMT・スピエラ酸性ストレート・縮毛矯正・の違いとは?実際に検証してみた!アイロン技法 準備編
GMT・スピエラ還元剤|酸性ストレート・ブリーチ毛にやってみた!ハイブリッドはあり?
基本的な考え方は、酸性ストレート・縮毛矯正と共通しています。
スピエラ・GMT酸性デジタルパーマの検証をしていきましょう。
今回のモデルは酸性パーマがより分かる様に「インナーブリーチ」をしてあるモデルさんです。
今回は髪の毛は伸ばし中との事でしたのでカット無しです。本当はカットした方がバランスが良いですが・・・
なので薬剤の塗布からスタートしていきます。
スペックはGMT:調整剤トリートメント ph4.5 ほどの 10:1 です。
放置タイムは10分です。
テストカールはできませんので、予め狙いたいロッドの2〜3くらいロッドを落としたものを巻いておきましょう。酸性なので軟化しない分、どのくらい還元しているのかで判断する為です。
カールチェックです。巻いたロッドの2〜3倍くらいのカール感を目安にしていきます。
そしてしっかりと中間水洗して軽くシャンプー、操作性UPのため少しトリートメントを付けていきます。
毛先は濡れてるままでワインディング・・・濡れているまま巻いていくのは「水による膨潤」を使うからですね。
膨潤についてはこちら↓
美容師的・髪の膨潤・アルカリ還元膨潤ってなに?毛髪は水道水で軟化する?
パーマ・縮毛矯正【還元・軟化・膨潤コントロール】で知っておきたい大事なコト・・・
巻きについては、機会があれば紹介します。
80℃で5分ほど、60度で10分です。
ロッドアウト〜〜〜
良い感じですね。
ここから過酸化水素で2液を塗布・・・・7〜8分ほど放置・・・・
ここまで約1時間くらい・・・・仕上がりはこの様な感じ
↓
酸性パーマでも十分かけることが出来ましたね。ブリーチの部分のパーマもバッチリです。
ってことで、ドライヤーで軽く乾かしただけです
↓
いかがでしたか?
これが酸性パーマのGMT・スピエラを使ったブリーチ毛にもできるデジタルパーマです。
ある程度条件はありますが、かける事は可能かなと言った感じです。
今回はカット無しだったので、シルエットが個人的にはイマイチですが、まぁお客さんがカットはしたくないと言えばそれが正解なので文句は言いませんが、パーマかける時はカットもしてこそのパーマスタイルですので、シルエットも変わってきます。でもモデルさんも喜んでいたし良いかなと・・・・
動画・オーディオで聴きたい方はこちら
まとめ
ではでは、まとめていきたいと思います。今回の紹介で分かる内容が3つです。
- 酸性デジタルパーマについて
- かける時のポイント
- ブリーチ毛にもかけれるのか?
で、ブリーチ毛にパーマをかける時のポイントをお伝えしておくと、まずお客様の了解を得てからかけましょう。
パーマ自体、元々ストレートに比べたらパサつくし、広がるし、スタイリングできないと仕上げに影響する物ですからね。なので、乾かしただけでまとまる髪の毛なんて、ごく一部の限られた髪質の子達だし、条件が良い子は艶も出るし、誰がやっても綺麗になる髪の毛の子もいます。実際に・・・・なんですが、元々軽い癖毛の人なんかは、パサつきが出やすいんですよ。あとは色の味によってもパサつきの印象が変わりますので、ブリーチしてる色が抜けている髪の毛なんていうのは、乾かしたらパサついて見える最上級ですね。(笑)
プラス「水で濡らした時の軟化具合がポイント」なので、水で濡らしてハリコシが内容な髪の毛はもうかけれません・・・(笑)だって水に要る膨潤にも既に耐えられないんだから還元剤なんて入れたらアウトです。