こんにちは、こんばんは、masakiです。
今回は「酸性ストレート・・・スピエラ・GMTの実施編」を紹介していきたいと思います。そろそろ酸性ストレートにチャレンジしてみましたか?
今回学べる内容は3つ・・・
- スピエラ・GMTは混ぜてハイブリットにした方が良いのか?
- 酸性ストレートのやり方・かけ方
- 覚えて欲しいダブルアイロン方法
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まずは、読者さんからの質問から紹介していきます。
質問です!
いつもお世話になっております。今回のYouTube、記事も参考にさせて頂いてます。
そこで質問なんですがGMTとスピエラのハイブリット、またはダブル還元というのはどう思われますか?GMTの還元している部位というのがイマイチよくわからないので、お忙しいところ申し訳ないですが宜しくお願いいたします。
ではでは、GMTとスピエラのハイブリッドですね・・・どちらも、酸性領域で還元できる還元剤なんですね。
なので、別に混ぜてもいいとは思いすが、お客様、美容師さんによっては”スピエラ”の匂いが苦手、嫌なだけだと思いますので、あえてミックスする必要性は無いような気がしますが・・・たぶん混ぜたらスピエラの匂いになってしまうかと・・・まぁ臭いって事です。
とにかく、ハイブリッドしたほうが結果が出るとかダブルで使用したから、あからさまに良い状態になるっていうのは、まだ結果として出ていないです。
はっきりいってGMTはまだまだこれからって感じですかね。だから未来の事は分かりませんが今のところはスピエラとGMTのハイブリッドは必要ないと思います。
スピエラの匂い問題
よく理・美容師さんは慣れる!とか言ってますが、それは、あなた達の問題であってお客さんには関係ない話・・・お客さんは数ヶ月に1回だし、まぁたいがいの人が臭いと言うでしょう・・・
はっきり言ってそんな臭いもんを髪につけられるのが嬉しいって人は少ないハズ・・・スピエラの臭いになれるのは理・美容師さんだけです。
そしてGMについてなんですが、今の所・・解っている事を少し書いおきます。
GMT(グリセリンモノチオグリコレート)これはドイツで作られてる還元剤です。
今の所100%輸入品だと思います。海外では比較的よく使われている還元剤ら強いですが、最近ちょくちょく聞くのが感作性(かんさせい)生体に特定の抗原を与え、同じ抗原の再刺激に感じやすい状態にすること。・・・
海外モノを信用したがらない日本人が多く、危険じゃないのか?など噂を耳にする事もありますが、所詮は還元剤です。
- 感作性・・・
- 肌に着いたときの危険性・・・
一時チオグリセリンやシステアミンがよく言われましたが、そんなもん還元剤なんかが肌に着いたら刺激があるに決まってる・・・
チオグリコール酸なんて金属の錆を強力に落とす凄い劇薬ですから・・・
まぁあれは、「50%濃度」とかの場合ですけど・・・
数年前の美容師さんとかは、スピエラW還元とかスピエラトリプル還元のパーマを良くしていましたが、はっきりいって手荒れ美容師さんにとっては”スピエラには非常に弱い”・・・・
こいつを使っていると手荒れなんかが半端ないです。最近もスピエラ縮毛矯正の検証してるんで酷い。。
今のところはですが、GMTだけが特別肌に危険性があるとは感じられない・・・何人もしましたが、今のと所誰もカブれたって人がいないから・・・
あくまでも今の所ですけどね(笑)
還元剤なんかどれでも合わない人はカブれる危険性はある物質です!だからどの薬剤でも必ず書いてありますよね?
お肌にあわない場合は使用をおやめくださいって(笑)
どんな薬剤だって合う人も居れば絶対に肌にあわない場合もありますからね。
それと、スピエラもGMTもほとんどが用事調整タイプ。
使う直前に溶剤とミックスさせます。
これは水と油の問題でスピエラもGMTも混ぜて時間経過でパワーが落ちたり ph が変動したりします。だから、出来たら用事調整タイプをおすすめします。
そして、この前に質問があったんですが、スピエラやGMTなどの用事調整用の薬剤の変質問題・・・どちらもなんですが、保管していくとたいがい匂いがキツくなります。
これは空気に触れるからですね・・・スピエラレベルになると、元々激臭なんで解りにくいですが、GMTは結構わかるぐらい独特の匂いを放つ場合もあるはずです。なので、どちらもなんですが、空気酸化だからある程度仕方ないといえば仕方ないです。できるだけ密閉して保管しましょう。
匂いなら特に使用上に問題が起こる可能性は低い。。はず・・・
ただし、変色には注意!これは異物とかの混入が考えられます。ホコリとかが多いかも・・・あまり変色する場合はパワーが落ちる可能性あります。高温多湿の場所での保管は避けておきましょう。
GMTの還元している部位というのがイマイチよくわからない・・・といった質問に対しての回答
これはですね・・・髪の毛のタンパク質を還元しています。よくスピエラは疎水部分だよね。とか、チオは親水部分とか言いますが、そんなものは、大体この部分って程度でかまわないです。
例えば、システアミンは表面の疎水とか言いますが、別にシステアミンのみの還元剤でも縮毛矯正は出来ますよね?
今の所の検証結果ではスピエラでもGMTでも、他の還元剤とハイブリッドしなくても単体で縮毛矯正は可能です。なので、結果的にスピエラでもGMTでも十分にクセ毛が伸びています。これが現場で起こってる事実って事ですね。
ってことで、・・・ではでは、本題に入っていきたいと思いますが、
アルカリに頼らない酸性ストレート!!!薬剤よりアイロン技法のが大切!!!
スピエラ・GMTの 酸性縮毛矯正。
アルカリ暴走の危険性が無い、ダメージムラがある髪でも施術しやすい!
チャレンジしてみましたか?
スピエラ&GMT酸性ストレート・縮毛矯正を理解しよう。
ってことで今までの記事・・・
↓
チオ換算とは?「GMT」「スピエラ」の違いは?還元剤を計算式で理解!美容師向け
スピエラ・GMT・酸性ストレート【入門編】美容師が知らない秘密・理論・ブリーチ毛での検証
GMT・スピエラ酸性ストレート・縮毛矯正・の違いとは?実際に検証してみた!アイロン技法 準備編
ただし、要注意!!!スピエラ・GMT酸性ストレート・縮毛矯正は決してダメージが無いわけでは無いです。
まず、第一に”パッツンストレート”にはなりません。
あくまでもナチュラルなストレートヘアー向きです。適材適所で生きてくる縮毛矯正メニューの1つですってことを頭に入れておきましょう。
ではでは、スピエラ・GMTの酸性系薬剤シリーズを続けていきます。
スピエラ・GMT酸性矯正のアイロン技法・練習
それでは、やっていきましょう!!
くせ毛ガールのアメリちゃん or Naomiは用意しましたか?
で、今回はアディクシーパウダーで、軽くブリーチしていきます。
↓
こんな髪の毛・・もう日本人ではなかなか会えないですからね(笑)アメリちゃんですからね。
シャンプーして、薬剤はウェット塗布をしていきます。
今回は GMTのみの反応を見る為に他の還元剤とのハイブリッドはしていません。
薬剤スペックは「GMT濃度 4%(10:1) phは約4.5 」のGMTのみの還元剤です。
放置タイムは「12分」
しっかりと中間水洗してシャンプー(やさしく)してトリートメントです。
で、こんな感じです
↓
ここで従来のアルカリ縮毛矯正との違いです。
アルカリだと軟化、膨潤しているため、この辺りで、すでにストレートでテロンとしていますよね。
スピエラやGMTでの酸性縮毛矯正の場合はこの時点ではほとんど伸びていません。なので、テロンと軟化していないのもわかるハズです。
では、さっそく・・・潤い水抜きアイロン技法の検証です。写真・・・向かって右半分の毛束は、しっかりとドライヤーで乾燥させていきます。
↓
中途半端はやめて これでもかというぐらい乾燥させてください!で、とりあえず右側は置いておいて(より乾燥させるため)
左側に行きますね!
写真ですと少し分かりにくいんですが、軽くドライして、潤いのある状態です
↓
決して・・”濡れている髪”って感じではなく・・あくまでも、乾いてはいるけど・・・乾燥しすぎていない・・・って感じかな・・・潤いの残ってる状態ってやつです。
ここら辺も、普通のアルカリ縮毛矯正と違うとこでダメージ毛ほど水分が残りやすい!これをよ〜く覚えておいて下さい。
ダメージ毛ほど親水なんです。ノンカラーや撥水毛よりこんな髪質の方が水分保持してる場合が多いんです。
ってことなんで、初めは「保湿処理剤」は未使用でアイロン
↓
ストレートアイロンの温度:180℃
スライスは5mm程度の少し薄め、リングコームでしっかりとストレート状態(若干のテンションはOK)にしておいてゆっくりとスルーする。。
あまりアイロン自体のテンションやプレス圧は必要ない。この時に蒸気が”もわぁ〜”と出る感じです。
なので、くれぐれも言っときますが、「ジュージー」っていっちゃ絶対に駄目です。それは水分残し過ぎです。
1〜2回 スルーした状態
↓
そして、完全ドライ状態の右側にもアイロンしておきましょう
湯気が出たら癖が伸びちゃいますからね。
そして、ここからダブルアイロンです。
保湿ローションを付けて、軽く霧吹き塗布で湿らせます。
↓
そしてもう1度ストレートアイロン
ストレートアイロンの温度は「180℃」今度は、あまりテンションなんか要らないです。
酸性ストレート検証用のアイロン行程完成!
↓
そして、このまま「オキシ4.5%」をたっぷりと塗布して「放置タイムは10分」濃度は3〜6%程度を推薦しておきます。
これは、なんでかというとオキシ(過酸化水素水)は、アルカリ性で活性して、酸性では、あまり働かないからですね。
だからこのぐらいの濃度でいかなきゃ酸化不足の危険性があります。アルカリの時みたいに発熱現象も起きないから心配しないでOKです。
10分放置したらしっかりと流して、シャンプー・トリートメントです。
↓
仕上がりでも違いがすでに出てきていますね・・・
右側はすでにバックウェーブで戻りがありますね。この検証を何回かしていきましょう。
自分なりの「潤い水抜きアイロン技法」・・・・この感覚を探していきましょう。
そして、ドライヤーで乾かしていきます。
↓
こんな感じで出来上がりましたね・・・・興味があればやってみて下さいね。
くれぐれも勘違いして「ジュージュー」やる美容師さんは絶対にこのアイロン技法はしてはいけません。
オーディオ・動画で見たい方はこちら
まとめ
ではでは、まとめていきたいと思います。
今回紹介した内容は3つ・・・
- スピエラ・GMTは混ぜてハイブリットにした方が良いのか?
- 酸性ストレートのやり方・かけ方
- 覚えて欲しいダブルアイロン方法
最初に読者さんおの質問に対しての回答からでしたね。
まぁ結論、混ぜても良いですし、混ぜなくてもそんなに変化と幅は広がらないかなと・・・・
スピエラ自体表面にも内部にも反応できる還元剤ですので、入れても良いですし、前回の動画でも紹介した様にGMTの方が矯正に関しては真っ直ぐ伸びている様な感じですので、好みに任せます。
ただ・・・・”臭い”って言う弱点は考慮していきましょう。
で、2つ目の酸性ストレートのやり方については、ご覧いただいた通りです。
まぁ、水抜きアイロンが大切って事ですので、色々試してもらって、水抜きの感覚を養って下さい。こればっかりは練習しないと会得できないよ・・・・乾かしすぎもダメですし・・濡れすぎもダメです。
じゅっじゅ〜はアウト・・・
最後に3つ目のダブルアイロンですね。
これは、癖が強そうな人とかは、2度アイロンを入れていこうよ!って言うお話ですね。で、水分による「水の膨潤」がないと内部のタンパク質や結合が移動できないので、もう1度濡らして、水による膨潤の力を利用して酸性ストレートをしていくってことがポイントですからね。なのでここでも濡らし過ぎはNGです。
って言った部分を踏まえて、酸性ストレートにチャレンジしていきましょう。学ぶことで、何がいけなかったのか?どうして失敗したのかが明確に分かるようになっていきますので必ず「アウトプット」をしていきましょう。
まぁ聞いてるだけでは上手くはなりませんよって事です。
ではでは、最後まで、見ていただきありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう。