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パーマ・縮毛矯正

【パーマの種類と効果・基本編】デメリットを知って薬剤を使いこなす

2019-09-01

パーマの種類は大きく分けて2種類

コールドパーマ
ホット系パーマ

に別れます。

その中でもコールドパーマは薬が違い5種類くらい存在します。

  • チオ
  • シス
  • シスチオ
  • システアミン
  • ラクトンチオール

こちらの5種類です。

そのほかにも酸性領域の薬剤、GMというお薬もあります。

 

 

 

 

コールドパーマの種類

【チオ】
チオはパーマ系の1番ポピュラーなお薬です。
薬剤のパワーも1番強く、アルカリ濃度が高いのが特徴的な薬で、主にバージン毛(ダメージのない、何もしたことのない髪の毛の事)に対して使われます。

デメリット

  • アルカリ濃度が強いので、キューティクルを傷つけやすいので、ダメージがしやすい。
  • 臭いが強い
  • 染みやすい

【シス】
シスは、チオに変わって、ダメージがひどくかけられない人向けに作られたパーマ液です。チオに比べるとアルカリ濃度も少なくダメージリスクも少なくなります。

デメリット

  • チオに比べるとパワーがどうしても弱いため、健康なところと、ダメージ部分で使い分けが必要になる。
  • チオほどではないが臭いがある
  • 肌の弱い人はシスでも染みる

【シスチオ】
シスチオは、チオよりも弱くシスよりも強い、間の薬になります。
ない時は、チオとシスを混ぜて作られて使っている時期もありましたが、今はシスチオがあるので混ぜなくても使えます。

細い髪の毛の方や、少しダメージがある方に向いている薬剤になります。

デメリット

  • チオ・シス同様に臭いがあります
  • 肌の弱い方は染みます

【システアミン】
システアミンは化粧品登録の薬剤で、アルカリ濃度がすごく少なくなっているのが特徴です。また、還元剤の分子構造も、チオやシスに比べると分子の大きさが小さくなっています。なので、少ないアルカリ濃度でも髪の毛の中に入っていくことができます。

アルカリ濃度が少ない分ダメージも少なくすみ、カラーなどの褪色も従来のパーマ液よりも抑えられるよになりました。

デメリット

  • 化粧品パーマ液独特の臭いがあります。
  • ごく稀にかぶれ、かゆみを感じる人がいます。
  • 薬剤パワーが弱いので、ダレやすい

【ラクトンチオール】
システアミンのさらに進化系薬剤の「ラクトンチオール」です。
分子構造が”マル“ではなく、平べったい”円盤“様な形をしているのが特徴です。
また、アルカリを一切入れずに使うことが可能で、ノンダメージパーマをかける事が可能になりました。

デメリット

  • アルカリが入っていないため少し時間がかかる
  • 臭いが独特
  • 経験と知識が必要
  • 特殊なパーマ液の為、料金が高くなる
  • アルカリが入っていない為軟化しないので経験値が多少必要

 

チオ・シス・システアミンなどもっと詳しく知りたい方はこちら

パーマ4つの基本「チオグリコール酸・シス・システアミン」薬剤スキル

 

 

 

 

 

ホット系パーマとは?

ホット系のパーマは2つの種類に別れます。
「縮毛矯正」「デジタルパーマ」の2種類です。

ホット系パーマは、主に熱処理でかけていくパーマの事を指します。
熱酸化と言って、薬剤で切ったシスチン結合を再結合させる事で、パーマの形状を固めていきます。

一般的には、普通のコールドパーマに比べて持ちがいいとされており、最近のパーマの8割くらいは、このホット系パーマになります。

【デジタルパーマとは?】もち、長さ別の相性、スタイリングの方法まで

続きを見る

 

 

 

 

 

 

パーマのかかる仕組み

髪の毛に「ウェーブ」や「動き」を与えるパーマ剤は1液と2液の化学反応によってかけることができます。

パーマとは髪の毛の中にある「S-S結合(ジスルフィド結合)」を1液で結合を切り、2液でS-S結合をくっつける事で、髪の毛の形を変えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

パーマ1液

1液は還元剤、アルカリ剤、その他の添加剤と水から作られています。この1液の水とアルカリ剤はまず毛髪のキューティクルの隙間から毛髪内部に入り込み結合である水素結合を水が切断し、アルカリ剤は、塩結合を切断します。そのため毛髪が緩み、膨潤しキューティクルの隙間が広がり、還元剤が毛髪内部に入りやすくなります。

毛髪内部に入り込んだ還元剤「チオグリコール酸、システイン」は毛髪中のジスルフィド結合シスチン結合と反応し、切断されてシステインとなりますジスルフィド結合が切断されると毛髪はさらに緩み膨潤して隙間が広がりやすくなります。

隙間が広がると還元剤がより入りやすくなり、ジスルフィド結合を切断する還元反応が進みます。

側鎖結合が切断

毛髪はゆるみ膨潤、隙間ができる

還元剤の(薬剤の浸透)が毛髪に入りやすくなる

さらに側鎖結合が切断

これの繰り返しによって髪の毛の還元反応が進み、適切な1液の反応時間で、ウェーブを作るために必要な側鎖結合の切断が行われます。

 

パーマの1液には3つの結合を切る力があります。

【1液の薬剤成分】 【1液で切れる結合の種類】
還元剤 ジスルフィド結合
アルカリ剤 塩結合(イオン結合)
水素結合

 

 

 

 

パーマ2液

2液は、酸化剤、ph(ペーハーorピーエイチ)調整剤、その他添加剤と水から作られています。
ph調整剤は、1剤でアルカリ性に傾いた髪の毛を中和し、塩結合を再結合します。

同時に毛髪内に入り込んだ酸化剤「臭素酸塩」「過酸化水素等」は、切断されたジスルフィド結合を酸化し再結合します。

このように毛髪内の側鎖結合が再結合すると髪の毛の網目構造も再構成され、髪の毛の弾力と強度を取り戻し、収縮して元の状態に戻ります。なお水素結合は、髪を乾燥させると再結合します。

 

 

 

 

 

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