デジタルパーマとは、熱酸化の原理を利用してかけるパーマのことで、近年の女性がかけるパーマの8割を占めるパーマ技法になります。
目次
デジタルパーマ・もち
デジタルパーマは大変もちがいいです。
ロングスタイルであれば半年〜1年ほど(かける強さによって前後します)
胸元くらいの長さの人が、ワンカールのパーマでは、長さがある分少しダレやすいです。なのでロングの長さの方は、耳横くらいの高さくらいから巻いていくのが一般的になります。
上から強くかけても髪の毛長さのおかげで、緩くカールが出てくるので、柔らかい印象の仕上がりになります。
デジタルパーマの「もち」を良くするケアの方法
デジタルパーマに限らず、「ダメージ」は髪の毛にとっては天敵になります。
いかに髪の毛のダメージを減らしてあげられるかが、ポイントになります。
- 髪の毛を乾かす前にクシで梳かす
- ドライヤーでしっかりと乾かす
- 洗い流さないトリートメントを使う
- 乾かす際は良く触ってあげる
しかし、残念ながら、デジタルパーマをかけたのに、家に帰ったら“全然カールがない”なんていうのをたまに聞きます。そういった場合は完全に”パーマがかかっていない“パターンの方が多いです。
そんな時は、改めて美容室でかけ直してもらいましょう。
掛け直し程度なら美容師さんも嫌な顔はしないでしょう。
デジタルパーマ・ロング
先ほどもロングのデジタルパーマで少し話に触れましたが、ロングの長さの方には大変おすすめのパーマ技法になります。
近年のパーマのトレンドは「大きく」「緩め」が基本ですので、昔みたいな強めの“スパイラルパーマ”などでは、おばちゃんぽくなってしまいます。
仕上がりの特徴としては「コテで巻いたような仕上がり」がデジタルパーマの1番のポイントになっています。
デジタルパーマ・ワンカール
デジタルパーマは“ワンカールスタイル”にも大変向いております。
ロングヘアなどはダレやすいですが、ミディアムぐらいのからボブくらいの長さのワンカールスタイルには相性抜群です。
普通のパーマ(コールドパーマ)は液体で、1液、2液の薬のみの力でかけるパーマ施術で、髪の毛が水に濡れている状態が1番パーマのカールが出ます。なので乾かしていくとパーマがだんだんと無くなっていく、もしくはダレてきます。
逆に「デジタルパーマ」は、熱の力を利用してかけるパーマ技法になるので、乾かしてもほとんど”ダレません“
なので「ワンカール系パーマ」に向いています。
デジタルパーマ・スタイリングの方法
- しっかりとドライヤーで乾かす
- オイル系のツヤが出るタイプのスタイリング剤を使う
【しっかりとドライヤーで乾かす】
まず1番のポイントは『ドライヤーでしっかりと乾かす」です。
デジタルパーマに限らず、ドライヤーで乾かす事で、キューティクルが徐々に閉じていきますので、ツヤ感が出てきます。また、少しテンションをかけながら毛先まで触ってあげるとよりツヤが出てきます。
ある程度乾いてきたら、冷風も上手く使ってあげるとより効果的です。
髪の毛の性質上、温めると形状が変わり、冷めると形状が固まります。
なので、余裕がある方は「冷風」の活用をしましょう。
【オイル系のツヤが出るタイプのスタイリング剤を使う】
乾かす前にはもちろん「洗い流さないトリートメント」をつけて乾かしてもらいたいですが、乾いたあともツヤ感が出る“オイル”タイプの洗い流さないトリートメントをつけましょう。
乾かす前につけトリートメントは、髪の毛の状態によって使い分けて下さい。
髪が乾燥している場合は、クリームタイプに洗い流さないトリートメントをつけましょう。
そんなにパサつかな、あまり重い感じが好きではない方は、オイル系の洗い流さないトリートメントをつけましょう。
なので、
しっとり→クリーム系
サラサラ→オイル系
というふうに使い分けましょう。
デジタルパーマ・ショート
基本的には「デジタルパーマ」は“ショート”には向いていないです。
一般的に、デジタルパーマをかけるために「ロッド」というものを髪の毛に巻いていきますが、このロッドの約1.5倍から2倍くらいカールが大きく出ます。なので、美容師さんはそれを考慮して、少し細めのロッドで巻きます。
なので、ショートなどの長さの場合は、巻くための髪の長さが短いために必要な回転数がないため、パーマをかける事が出来ません。
また、頭皮に必要以上に近くなるため、結構熱くなります。なので根元にはかけられません。
※約60度〜100度くらいの温度設定の幅があります。
とはいっても完全にデジタルパーマをかけられないわけではありません。10㎝ほどの長さがあればかけることは可能です。
デジタルパーマ・メンズ
先程デジタルパーマはショートはあまり向いていないとお伝えしましたが、メンズのパーマもショートの部類に入るので、同じくおすすめはできません。
10㎝程度の長さがあればかけられますが、根元がパーマをかけられないので、メンズパーマ向きではないです。
メンズパーマの場合、根元のボリュームコントロールがポイントになりますので、男性でパーマをかけたい人は、普通の液体タイプのパーマ(コールドパーマ)が相性がいいです。
また、メンズの方の場合、髪の毛の手入れの周期も早い傾向にあるため、値段が安く、時間が早い普通のパーマの方が良いということになります。カットサイクルも1ヶ月から2ヶ月のメンズの方には“デジタルパーマ”は少しもったいないです。
デジタルパーマ・値段
デジタルパーマの場合、普通のパーマに比べると、若干料金設定が高めになっているのが定番です。
安いところだと、5,000円〜
高いところで、30,000円なんていうところもあり、料金はピンキリです。
値段設定の違いは、お店の立地や、薬の値段(仕入れ値)などによって左右されます。特に化粧品登録の薬剤などは、ダメージが少なく、色の褪色なども少ない薬なので、少し料金が高いです。
また、施術の工程も普通のパーマより多く、時間がかかるため、料金が高いです。
デジタルパーマ・失敗
デジタルパーマで失敗する大きな要素は
- カウンセリング
- 薬剤知識
- 経験値
こちらの3つがポイントです。
【カウンセリング】
まずは、カウンセリング!!
実は1番大事といっていいほど重要なポイントです。
このカウンセリングで、美容師さんとお客様でズレが生じてしまうと“失敗の原因になります。
例えば
「緩くかけたい」といった場合に、美容師さんのイメージする「緩い」と、お客様がイメージする「緩く」は、必ずしも=同じではないということを覚えておきましょう。
また、普段からしっかり乾かすのか?コテ巻きをするのか?
などでも仕上がりのかけ方が変わってきます。
普段からしっかり乾かす場合は、乾かす分、少しではありますが、パーマのカールが伸びます。なので、オーダーされたジャストのパーマの強さですと、自分でやった時に、緩いと感じてしまう事がありますので、普段どのように乾かしているのかで、かける強さも逆算しないといけません。
コテ巻きをする場合も同様に、普段から巻いている場合は、コテ巻きの「ツヤ感」に慣れてしまっているので、パーマをかけた時に「パサついた」と、思ってしまいやすいです。
この様なことから”カウンセリングの段階から、同じスタイルでも、ライフスタイルによっては、まったく違う仕上がりになるということを覚えておきましょう。
【薬剤知識】
薬剤知識がない美容師さんが只今急増中です!!
実は、美容師免許を取得(国家資格)していても薬剤の知識が全くないなんていう美容師さんが意外と多いのも事実です。
髪の毛のダメージレベルにあった、薬を選ばなければ、パーマもかからないですし、最悪の場合は、髪の毛が切れてしまい、縮れます。
そうなってしまっては、もう髪の毛は元には戻りません。
【経験値】
最近の美容業界では、「1年デビュー」という風習になってきており、昔の様な4年〜6年下積みを。。。なんていうのは、昔の話です。
1年でデビューする子が増えている分パーマに対しての経験値が圧倒的に少なくなっています。さらにデジタルパーマは、もっとも経験値が必要な施術になるため、デジタルパーマをかける際は、経験年数もしっかりと確認する必要があります。