こんにちは、こんばんは、masakiです。
今回のテーマは「酸性デジタルパーマにおける2液の濃度の違い検証・実験」というテーマでお話していきたいと思います。
酸性デジタルパーマ・酸性ストレートはだいぶ分かってきましたか?
簡単にいうとアルカリを使っていない分、髪の毛がダメージしないので、髪の毛の体力・余力を残しないがらパーマや縮毛矯正ができるって事ですよね。
なので、1回あたりのヘアダメージの少ないパーマ・・・デジタルパーマやエアウェーブなどの熱や乾燥のパワーを使わないといけませんが、上手く使いこなせればパーマの幅が広がっていくって事になります。
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酸性デジタルパーマでこんな事ない?違いや疑問
まず酸性デジタルパーマをやる上でこんな事があるかと思いますが、
- 酸性パーマはカールの持ちが悪い
- そもそもスピエラとGMTの違いは?
- 2液の濃度で変わるの?
そんな悩みや、分からない、などの素朴な疑問をお持ちのパーマを勉強し始めた美容師さん達の為に今回は解りやすく「酸性デジタルパーマ2液の違い」っていう部分を解説していきます。
この記事を見た後にあなたはこうなります。
- 酸性デジパの2液濃度による違いが分かります。
- スピエラは何%濃度がいいのか?
- GMTは何%濃度がいいの?
- 知識を習得することで美容師として自信が付きます。
スピエラ酸性デジタルパーマ・2剤の濃度による違い・検証
まずは、パイモアさんの
「Cクリーム0:R33(スピエラ)」→ 10:1
ph約4.8〜5.0 還元値「約3%」を塗布
タイム10分放置
↓
1液を流してデジタルパーマを巻いて80℃で乾燥するまで温めます。その後に冷まして2液・・・
写真右から・・・過酸化水素水
1.5%・・・3%・・・4.5%・・・6%
5分で2度付け・・・その後にロッドアウトして流し・・・シャンプー&トリートメント・・・
仕上がりはこんな感じ・・・
↓
特に問題なしのかかり上がりです。そしてここからが本題なんですが、
乾かして180℃のアイロンで伸ばしていきます。
その後にさらにOX(オキシ)6%塗布して10分放置
これは髪の毛ちゃん達が本当に酸化しているのかをチェックする為の検証・実験です。
酸化が完全でなければ パーマ取れちゃうハズって事です。
そして結果は・・・!?
しっかり取れていますね。
やはりスピエラでph約4.8〜5.0 還元値「約3%」この程度の濃度使うならOX(オキシ)6%ぐらいの濃度が必要みたいですね。
phが約4.8〜5.0このぐらいで、これですからね・・・
あなたは使用してるスピエラのphは把握していますか?
ピーエイチがもっと酸性なら、これより酸化力は落ちると思った方がいいです。
ではでは、GMTの方は?見てみましょう!
GMT酸性デジタルパーマ・2剤の濃度による違い・検証
ここまでで、スピエラ使用のデジタルパーマの2剤検証・・・
結果、スピエラでは過酸化水素水で6%濃度ぐらいが必要って事が分かりました。
理由はまたの機会に紹介します。
同じ実験をGMTでもしていきます。
- 「C2.8クリーム GMT」→ 10:1
- ph約6.8〜7.0 還元値 6.5%
- 自然放置「10分」中間水洗後
- デジタルパーマ「80℃」で乾燥するまで・・・
2剤は過酸化水素水6%のOX(オキシ)を使用
写真右から
6%・・・4.5%・・・3%・・・1.5%
5分×2回
仕上がり・・・
ここまでは同じですね、何なら違いも分からない・・・
この後に180℃で強制的にストレートを行い本当に酸化しているのか?を検証・実験。
その後に6%OX(オキシ)で強制的酸化させていきます。
仕上がり・・・
↓
こんな感じで、やっぱり3%程度の濃度が必要って事です・・・
「過酸化水素水はアルカリ活性」
そうなんです。アルカリ性の時に良く働くんです。だからGMTの酸性パーマの場合1.5%だと酸化不足を起こしやすい。
ではでは、最初のスピエラと比較して考えていきましょう。
スピエラとGMTの酸化比較・検証で考える
まずはかかり具合、仕上がりの比較
スピエラ・・・GMT
↓
まずは毛先のカールを見てみましょう。
- スピエラ約3%
- GMT約6%
還元剤濃度ではスピエラのい方が半分程度なんですが、毛先のカールをみるとしっかりしています。実際に触ってみたりしても若干スピエラの方が強くパーマがかかってる感じ・・・
そしてここから本当に酸化しているのか?の検証・実験
乾かしてアイロンで伸ばしてOX(オキシ)6%で強制的に酸化させると・・・
スピエラ
左から 1.5%・・・3%・・・4.5%・・・6%
↑GMT
右から 6%・・・4.5%・・・3%・・・1.5%
5分×2回
もうあからさまにGMTの方が酸化が効いてる!って感じですよね?
ここが匂いと並んでスピエラとGMTの最大の違いです。
よく、髪に優しい薬剤でパーマするからパーマの持ちは悪いですよ〜・・・なんて言いますが、ホントは酸化不足が多いのかもしれない。
疎水部還元と言われてる「スピエラ」髪の内部のけっこう深い部分を還元すると言われてる。。。
しかも酸性で還元する・・・アルカリ性では無いってのが最大のメリット。
ただし、アルカリで活性する2剤の過酸化水素水。
酸性のままだと反応しにくい理屈。過水が反応しにくい・・しかも髪の中の疎水部・・・だから切りっぱなしの還元剤。
逆に酸性で働くチオと呼ばれる GMT・・・
チオみないなもんだとしたら親水部還元か?
同じ酸性だとしたら、過酸化水素水の働きが鈍るのは同じ・・・では、なんでここまで酸化に違いが起こるのか?
そこについてはまたの機会に紹介します。
まとめ
今回は酸性デジタルパーマの2液濃度の違いについて紹介をしていきました。
- 酸性デジタルパーマは2液濃度で変わる
- 使っているphを考える
- スピエラは6%
- GMTは3%以上が効果的
- 狙いたい強いさで使い分ける
- アルカリで活性する2剤の過酸化水素水。
- 酸性のままだと反応しにくい理屈
あとは、実際に試して検証を自分でも行っていく事で自分の技術と知識になっていきますのでアウトプットを必ず行っていきましょう。
クセによってはかかりやすいとか、ダメージによっては熱が効きやすい場合もありますので使い分けていきましょう。
ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。
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