インスタグラムにおけるお客様の行動原理を理解していきましょう。
ここから前回のインスタグラム編の後半を紹介していきます。
Instagramに置いて、まずは入り口商品を販売する
確認を続けることで関係が深まったら次はデキャックスのアクション(購買)についてです。
ここで紹介したいのはInstagramでは何を売るのかと言う点です。
その答えは、入り口商品で”売りたいものを売るためのもの”といい換えることもできます。
Instagramでは入り口商品の販売に注力します。SNSによる営業は売りたいものを売る営業ではありません。Instagramで販売するのは売りたいものを売るための入り口商品なのです。
例えば、いきなり数万円もする高級商品やの販売やリピートを狙うのではなく、まずは手を出しやすい価格帯の商品やお試し商品を買ってもらいます。そこから本当に買って欲しいものへとつなげていくようなイメージです。
SNSというとライトの関係から始まるので、いきなり売りたいものを売ろうとするのではなく、このようにまずは売りたいものを売るためのものを売るという遠回りな戦略を取る必要があります。
例えば、アパレル業の場合、最終的にはコートなどの高単価の商品を販売したいとしても、まずはインナーやTシャツ等の比較的低単価の商品を買ってもらうことを優先させます。
もちろんそのコートの良さを投稿内で語って興味を持たせる事は可能だと思いますが、まずは低価格の商品で自社のこだわりや品質をリアルに感じてもらいファンになってもらうことから始めるのです。それができればコートを購入してもらえる確率が格段に上がっていくといえます。
またサプリメントなどの健康食品の通販の場合も飲んだことのないユーザに対していきなり3ヶ月分の定期購入の契約を取り付ける事は難しいでしょう。
この場合3日分のサンプルを無料でプレゼントします。まずは初回の1ヵ月分への購入へと誘導します。そこから3ヶ月の定期購入契約を狙っていくべきです。
これらの例の場合「インナーなどの低価格な商品」や「3日分の無料サンプル」が入り口商品となり、Instagramではこの入り口商品への誘導を念頭に置いて運用していくことになります。とはいえここまではあくまでも「Instagramで買ってもらえる可能性の高い商品への誘導を主に考えよう」という話をしているだけで、高額商品への案内をInstagram内で一切出してはいけないと言うことではありません。買ってもらえる確率は入り口商品よりも下がるはずですが、商品ラインナップとして見せておく事は重要ですのでInstagramでは売りたいものについても発信していってください。
なので、美容師さんであれば発見・関係・確認・を繰り返した後に購買ではなく予約という1連の流れになっています。
美容師さんでいう「売りたいものを売るための物」としては紹介ページやホットペッパーなどのクーポンページへの流入、またはInstagramにおけるInstagram料金、Instagramを使ってキャンペン料金を設定してまずは、認知させて来ていただくことから始めていきます。
そして来ていただいた後に次に紹介する「体験と共有」のプロセスに移行していきます。
「体験」を「共有」するために動線を作る
次にデキャックスの最後のステップ体験と共有について解説します。
「体験と共有」は入り口商品をInstagram経由で購入することによって得た体験を当のユーザ(お客様)が自分以外の人とのあいだで共有するフェーズといえます。
※フェーズとは、段階、局面、側面、様相、位相、相、段階的に行う、などの意味を持つ英単語。日本語の外来語としては、現象や活動、計画、事業などを時系列や状態の変化に応じて区切った段階、局面という意味で用いられることが多い。
一般的には事業やプロジェクトを構成する、互いに内容や所管などが異なる工程や段階を指すことが多い。類義語には「ステップ」(step)「ステージ」(stage)「プロセス」(process)などがある。
共有のフェーズとしてはそのユーザの周囲の現実世界で口コミが起きる事は当然考えられることです。
しかし今はInstagramなどのSNSで誰でも簡単に情報を発信できる時代です。むしろ確認の部分でもお伝えしたようにInstagramのキャンペーン実施などユーザ自らの商品や自社について発信してもらえるように企業側や美容師から仕掛けていくことで、共有がスムーズに行われる状況を作り出すこともできます。その共有は別のユーザの発見につながり、また新しいテックスが始まっていくのです。
デキャックスの解説は以上となります。
美容師におけるビジネスの場ではこのような思考法をベースにInstagramを運用することになります。Instagram時代の消費者の心理プロセスと行動について日々の生活の中で自分自身の心理プロセスや行動と照らし合わせてみてくださいきっと当てはまっているはずです。
ハッシュタグと位置情報で「情報の拡散」をさせる
次に#(ハッシュタグ)と情報について紹介します。
InstagramはそもそもFacebookのシェアやTwitterのリツイートのように拡散機能を持たないSNSです。
自分や他のユーザの一般投稿を自分のストーリーズに追加することができますが、他のユーザの一般投稿をそのまま自分のフィードにシェアする機能はなくリポストなどの別アプリを使用しなければなりません。
Instagramで情報を拡散させるのは他の記事で紹介する、「Instagram広告」の他、#(ハッシュタグ)をつけることで、投稿をカテゴライズする#(ハッシュタグ)や投稿内容に関連する場所や、今いる場所を投稿につける位置情報スポット機能を利用しないとフォロワー以外のユーザに広げていく事は困難です。
特にInstagramの代名詞といえる#(ハッシュタグ)は投稿の時には必ずつけてください。#(ハッシュタグ)は1つの投稿につき最大30個までつけることができます。Instagramのフィードは#(ハッシュタグ)の数によって投稿の優劣をつける事はしないため投稿内容に関する#(ハッシュタグ)であれば上限の30個いっぱいまでつけることをお勧めしています。#(ハッシュタグ)はInstagramの運用において非常に重要なのでまた改めて別の記事で紹介していきます。
また一般投稿でもストーリーズでも位置情報をタップ、もしくはスポット検索を行いその場所で投稿された情報一覧をチェックするのはよくあることです。特に観光地のなどでは地図も表示されるため、この機能を利用するユーザは多いです。自分の店舗の位置や情報商品が置かれているお店の位置情報などは必ずつけて発信するようにしてください。ユーザ(お客様)に発信してもらう場合にも位置情報をつけてもらうように案内すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
AKT(アクト)ではInstagramの基本的な機能紹介、Instagramのメリットや活用するべき理由、Instagram時代の消費者の心理プロセスであるデキャックスの考え方など大枠の思考法についてお伝えしてきました。
次回の記事では実際にInstagramを活用するにあたって必要な準備について紹介をしていきます。
インプットしたらアウトプットしていきましょう!!