今回は「セニングカットの入れ方と切り方」について話していきたいと思います
今回わかる内容はこちらの3つ!!
1 セニングの使い方 セニングの基本
2 セニングを入れる時のポイント
3 セニング技法の種類・ドライとウェットの違い
この3つについて話していきます。
この動画を見れば、セニングの基本的な使い方からポイントまでが学べて、かつ仕事もほんの少し速くなれちゃうかもしれない、動画になっていますのでぜひ最後まで見ていってください。
で、まずセニングとは?と言う部分なんですが、皆さんご存知だとは思いますが、
セニングカットは、ハサミを入れたところから均等に量を減らすことができるカットのことですね。
主な効果が「毛量調節」や「質感調節」
で、美容師にとって、セニングってめっちゃくちゃ基礎的なことなんですが、意外と習ったことないひとも多いのではないでしょうか?
結構削ぎって感覚でやっている人が多いと思います。
梳く=髪の量を減らす感じの認識だと思いますが
一歩間違えるとヘアデザインを壊してしまうほど大切な仕事になりますのでセニングについて、ここでしっかりと基礎を学んで、覚えておきましょう。
目次
セニングの使い方・セニングの基本
セニングの基本として、覚えておいてもらいたいのが、
セニングには「棒刃(ぼうば)」と「櫛刃(くしば)」があります。簡単にいうと「棒刃がまな板」「櫛刃が包丁です」
写真で赤くマークしてあるところが「櫛刃」です。
この山の部分にあたったところだけがカットされるのがセニングの仕組みになるわけですが、
次にセニングの特性・特徴を理解して欲しいんですけど、先ほど紹介した、棒刃と櫛刃はどちらが梳けるのか知っていますか?
イヤイヤ待て待て、
「石川」と、
セニングなんだからどっちでも梳けるじゃないのか?
と思っていませんか?
実は、セニングをカットするときのポイントがあるんです。
ここがめちゃくちゃ大事です!!
意外と知らない美容師さんが多いのでぜひ覚えて帰ってください。
ここでわかりやすい様に検証していきますが、
まず「棒刃」が下の場合
櫛刃が下ですよ!!皆さん考えたことありますか?
櫛刃が下の場合どうなるのか?
さあ〜どうなるんですかね?
気になります?
じゃあ切っていきましょう。
この様に「櫛刃」が下の場合最初の1回目の開閉では切れますが、開閉すると髪の毛は櫛の間に落ちてしまうため、
この後は、、、何回開閉しても、、、切れてなーい。
では次!!
逆に棒刃が下の場合はどうなんだ?
もう答えもわかっているかと思いますが、皆さんのためにやりましょう。
めちゃくちゃキレとうるやないかーい。
いかがでしたか?
セニングの使い方・特徴、ポイントは理解していただけましたか?
これって意外と美容師で知らない人が多いんです!!
これで、美容師レベルも1つ上がりましたね!!
で、このセニングの使い方が理解できたら、刈り上げなどの時に下から上に上が利ながら軽くする場合があると思いますが、その場合も一緒で、櫛の間に短い毛が入り込んで切れないしムラになりやすくなるので、ここもしっかり覚えておきましょう。
セニングを入れる時のポイントです。
セニングを入れる際に大切なポイントが2つあるので学んでおきましょう。
1 乾燥やダメージ毛にはセニングを入れすぎない
2 根元付近のセニングの入れ方に注意する
この2つに注意してセニングを使っていきましょう
乾燥毛やダメージの多い髪にはセニングを入れすぎない
という部分なんですが、「セニングカット」は、髪質や髪の状態によっては面がパサついてみえやすいということがあります。
シザーを開閉するたびに短い髪の毛ができるので、髪の毛が乾燥していると短い髪の毛が毛羽立つようになってしまうからです。
なので、乾燥毛やダメージにより乾燥している髪の毛には、過度にセニングをいれない方がいいんです。
根元付近のセニングの入れ方に注意する
根元のセニングは、
- ボリュームが出てしまうパターン
- ピンピン短い毛が出てしまうパターン
の2種類があります。
ボリュームが出てしまうパターンは、
セニングを根元付近からたくさん入れてしまうと毛量自体は減るんですよ!減るんですけど、全体としては膨らんでしまうことがあります。
ん?減るのに、増える?と思いますよね?!
それはどうゆうことか?
それはなぜか?
と言うと、
根元付近にできた短い髪の毛が、被ってくる他の髪の毛を押し上げて根元が立ち上がってしまうんですよね。この短い髪の毛せいでボリュームが余計に出てしまうことがあります。
次にもう1つの「短い髪の毛ピンピン問題」なんですが。
これはどうゆうことかと言うと、根元に入れることで、短い毛がピンピン目立ってしまうってことなんですが、
特にですよ、特に女性は髪の毛が長い人が多いので、短い毛と長い毛の差が明らかについてしまいより短い毛が目立ってしまうケースもあります。
なので、根元付近にはたくさん入れ過ぎない様にしましょうっていうところまでが、セニングを入れる時のポイントになります。
セニング技法の種類・ドライとウェットの違い
ベースカットを終えた髪にドライシザーやセニングシザーで間引く(梳く)ことで、毛量を減らしたり、ベースカットだけではコントロールできないフォルムコントロールや質感コントロールをするテクニック。
ドライシザーによるテクニック
- チョップカット
- スライドカット
- ストロークカット
- エフェクトカット
- ルーツセニング
など様々なテクニックがあり、スタイリストによりテクニックの使い方が変わります。
チョップカット
毛先から刃先を縦に入れて間引くテクニック。毛先の軽くしたりカットラインを柔らかくする。
スライドカット
根元方向から毛先方向にかけて抉るように先細りになるように間引くテクニック。毛束感を出したり、髪と髪の間に空間を作って動きをつける。またボリュームを抑えたいところなどに有効。
ストロークカット
床と平行に毛束を持ち徐々に垂直に持ち上げて落ちてくる髪に毛先方向から根元方向にハサミを開閉しながらいてることで、不均一な毛量調節ができボリュームを出したいところや直毛で動きづらい髪などに動きを出すことができる。
エフェクトカット
ストロークカット同様にな効果があるが、特筆することとして、ハサミの持ち方の違いや、より細かなハサミの動き、繊細なテクニックが必要となる。
ルーツセニング
根元から間引くことで、根本的な毛量を減らし軽くすることができる。毛量が多くてボリュームが出やすい髪質などの内側などに入れることでボリュームを抑えることができる
エンズセニング
毛先に入れることで、毛先のカットラインをぼかしたりなじみを良くする
と、簡単なセニング紹介をしましたが、詳しくはまた別の動画でも紹介していきます。
3つ目の内容は「ドライとウェット」に対してセニングを使った際の効果について説明していきたいと思います。
結論からいうと「ウエット」の方が梳ける量が多いです。
ドライの方が梳ける量が少ないと覚えておきましょう。
なぜそんなにも違うのかというと、毛髪の密集密度の問題です。
髪を濡らせばわかると思いますが、濡れている髪の毛の方が束になります。
ドライの方が広がって束感が少なくなります。
この結果セニングをいれた時に切れる量が変わるのです。
話ばかりではわからないと思いますので、実際の映像を見ていきましょう。