黒染めについて。。
こんな悩みを持つ方がいたので、黒染めのリスクと疑問について紹介したいと思います。
参考・とあるお客様から
今までブリーチはせず、アッシュブラウンに染めていました。そして1ヶ月ほど前に一度黒染めをしました。
今度は、グラデーションにしたいと思っているのですが、知人に、黒染めをしたなら新しく明るく髪を染める場合はブリーチをしなければいけない。と言われました。
全体的に色も変えつつのグラデーションをしたいと思っているのですが、明るくできますか?
とのことです。
結論から言えば「黒染めしたら明るく染められないです」
最近流行りのイルミナカラーなどは、ブリーチなしでもアッシュっぽく明るくできるヘアカラーですが、あれはあくまで黒染めをしていない髪ということが第一前提です。
どうしても染めたいならブリーチするか脱染(黒染め落とし)をするしかないです。
全体的に色を変えつつ毛先にグラデーションならば一度全部ブリーチをしないといけません。毛先が全体よりも明るい色にグラデーションしたいなら毛先は毛先でさらにブリーチを掛けたりそういう施術になります。
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黒染めした髪の毛を明るくする方法
どのくらい明るくしたいか?黒染めの回数、によって変わってはきますが、
黒染めした髪の毛を明るくする方法は「ブリーチ」を使うしかありません。
もしくは、髪の毛の中にある、もともとのメラニン色素がまだ残っているのであれば、普通のカラー剤でも多少は明るくできますが、色味などはあまり狙えません。
地毛の黒とは違い、黒染めの黒色は化学染料で染められているために、普通のカラーリングでは黒染めした髪の毛を明るくはできないのです。
髪の毛の状態 | 毛髪の色味 | カラー | ブリーチ |
地毛の髪の毛 | メラニン色素 | 明るく出来る⭕️ | 明るく出来る⭕️ |
黒染めした髪の毛 | 化学染料 | 明るくできない✖︎ | 明るく出来る⭕️ |
普通のカラーリングで明るく出来るのは、カラーをしたこととがない髪の毛です。
カラー剤で髪の毛が明るくなっているのは、カラー剤の1液と2液が混ざり合い酸素が発生して、その酸素が髪の毛のメラニン色素を分解してくれています。
化学染料の色素は破壊できません。
化学染料を分解するには、ブリーチに含まれている“過硫酸”が必要です。
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黒染め履歴の把握
何回繰り返し黒染めをしているかもポイント!
回数が多ければ多いほど、髪の毛の中に色味が蓄積していきます。
また、黒染めをしていない場合でも、8トーン〜6トーンなどの明るさで色を落としている場合も同じです。くりかえしカラーをする事で髪の毛の中に色味が蓄積していきます。このトーンの明るさのブラウンを入れている場合は、いざ明るくしたい時に、髪の毛の中に残っている化学染料が分解できないので髪の毛は明るくなりません。
明るくならないので、色ムラが出たり、発色のムラが出たりします。
よくあるのが、カウンセリングで“黒染めはしていません”などをいうお客様がいますが、黒染めをしていなくても、暗いトーンにしたことがある、7〜8トーンを維持している、このような方は髪の毛の中に色素が蓄積している場合がほとんどなので注意が必要です。
黒髪で見た目が同じでも、染めてる黒髪は別物
見た目が同じ色の黒髪でも、染めてある、染めてない、では発色の仕方、染まり具合で天と地ほどの差があります。
何よりも綺麗に染める時に邪魔になってしまいます。
先ほども述べたように薬剤によって明るく出来るものが違います。
カラー剤→メラニン色素(もともと地毛が持っている色味・ブラウン)
ブリーチ→化学染料(人工的作った色味・ブラウン)
なので、黒染めしているのに、普通のカラー剤で明るくしようとすると、カラーしてない根元は明るくなるが、黒染めしてある部分は待ったく変わらない仕上がりになってしまい、逆プリン状態になり、根元が明るく、他が暗い仕上がりになります。
黒染めでも美容室で染めた方が良い理由
- どの様な薬剤で染めるのか?
- 髪の毛のどの部分を染めるのか?
- どういったプロセスで染めるのか?
【どの様な薬剤で染めるのか?】
同じ黒染めでも、赤み系ブラウンと青味系ブラウンがあります。
抜けやすく、仕上がりも柔らかいのは青味系ブラウンになります。
また明るくしたい時にブリーチを使いますが、黒染め特有の赤みが出ずらいので後で明るくしたいなんて方は青味系ブラウンで暗くするのをおすすめします。
【髪の毛のどの部分を染めるのか?】
黒くする部分以外はむやみに暗い色のカラー剤はつけないほうがいいです。ダメージなどの考慮もありますが、黒いところにわざわざ暗いカラー剤を塗ってしまうのは後々、明るくしたい時にカラーがしずらくなります。
【どういったプロセスで染めるのか?】
染める時間、色素の染料などでも髪の中への蓄積の度合いが変わってきます。
塗る時には、ダメージの度合いも考えながら塗らないと後で明るくした時にムラになりやすくなってしまいます。
【市販の黒染めのリスク】
市販の黒染めは白髪染めにも使えるくらい染料が濃いです。
要は黒くならなければ商品としての価値がないため、かなり黒いと思って良いくらい黒いです。また色のベースが赤みのブラウンベースで作られているので濃く抜けづらいです。
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