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美容師的・髪の膨潤・アルカリ還元膨潤ってなに?毛髪は水道水で軟化する?

2023-01-25

こんにちは、こんばんは、masakiです。

今回のテーマは「髪の毛の膨潤・軟化」について考えていきたいと思います。

 

今回分かる内容は3つ

  1. 髪の膨潤?
  2. アルカリ還元膨潤ってなに?
  3. 毛髪は水道水で軟化する?

 

 

 

オーディブル・動画で確認した人はこちら

 

 

 

まず膨潤とは?ってところを調べてみました。お願いGoogle先生〜〜〜(笑)

膨潤

読み方:ぼうじゅん

物質が溶媒を吸収して体積を増加する現象。ゼラチンが水を含んで膨らむなど。

膨張、膨れ上る、脹らむ、ふくれ上がる 

物質が溶媒を吸収してふくらむ現象で,高分子物質の溶解の際にみられることがある。高分子物質は,固体状態ではそれを構成している高分子鎖の間の相互作用が強いが,これを溶媒中に浸すとその高分子鎖の間に溶媒分子が入り込んでゲル状にふくれあがる。ついで溶媒分子にとりかこまれた高分子鎖が1本ずつ離れて溶媒の中に分散し,溶解する(図参照)。高分子物質がその高分子鎖間のところどころで結合した構造(橋架け構造)をもつ場合には,高分子鎖どうしは離れえないので,溶媒中では膨潤はするが溶解はしない。

水分を含んで,膨れること。特に,高分子物質が溶媒を吸収し,体積が膨張すること。膨化。

 

なるほど、なるほどね〜・・・そういう事ね。。。

理・美容師さんが知っておく理由としては、膨潤と関わりがありますから・・ってことですね。

「還元」と「軟化」がありますよね。

少し前に記事にしています。

パーマにおける【還元・軟化・膨潤】小学生でも分かる内容【保存版】美容師向け

 

還元・軟化・膨潤の考え方や表現もいろいろありますし、これが正解とか、どれが間違いとかは正直いいがたいところです。

なので、ここからは、僕だったら・・・で考えをまとめましたので紹介していきます。

 

 

 

 

まずは「膨潤」

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

先ほど紹介した膨潤・・・水分を含んで,膨れること。髪の毛が濡れると膨らみます・・・

例えば、巻き寿司で言うところの水でふやけて巻き寿司自体が太く膨張したイメージです。

そして、ここで考えなければいけないのが髪の結合、いわゆる側鎖といわれるものです。

理、美容師さんが考えないといけないのが、

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

  • S-S結合
  • イオン(塩)結合
  • 水素結合

 

まず、水で濡らして結合が切れるのが水素結合!

前にも別の記事で紹介しているヤツですね・・・

パーマにおける【還元・軟化・膨潤】小学生でも分かる内容【保存版】美容師向け

 

 

 

イメージしてみて下さい。巻き寿司が水分を多量に吸い込んで、膨らんで、ご飯粒同士の結合もいくらか切れてる状態。。

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

これを形作って乾燥させると、その形に変化してくっつきます。

 

形作られた状態での水素結合 = ブローやセットの理論になります。

 

中に水分が含まれて、水素結合が切断されているので、髪も柔らかくコシもない状態になります。

 

ここで理、美容師さんとしての大切な判断基準になるダメージ度合い・・・

髪のダメージ具合を判断するのに、この水分による膨潤した髪は有効って事です。

乾いた状態で髪を触ります。そして濡らした状態で触ります。

 

 

ここでどのように変化するか???

またまた巻き寿司で例えましょうか・・・

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

ダメージでタンパク質が欠損した状態。

すなわち巻き寿司であれば、ご飯粒が抜けて少なくなった感じです。

 

そこから、その空洞に水が入って膨潤します。

タンパク質の欠損があればあるほど、まず、ぐちゃぐちゃに柔らかくなりますよね⁉︎

水素結合も切れてる訳ですから残りのS-S結合やイオン結合が側鎖を支えてる状態です。

ここらで髪のダメージ具合、タンパク質の欠損や側鎖の状態を髪と対話して妄想していく習慣をつけるとよいかもしれないですね。

これが水による膨潤!!!

 

 

そして本来の膨潤はここまでなんですが、僕の場合は、ここまでを「水分による膨潤」と決めておきます。

理・美容師さんがパーマや縮毛矯正なんかをする場合はもう1つの膨潤を考えたら解りやすくなっていきます。

 

 

で、ここからの言葉はこじつけなんですが、「アルカリ還元膨潤」

「アルカリ還元膨潤」ってなに?

で、ここまで、水還元について考察して来ましたが、次にアルカリ還元膨潤ってなんなの?って所に行きたいと思いますが、パーマや縮毛矯正とかで考えると

アルカリ&還元剤

この2つで先ほどの水の膨潤よりもっと膨潤するよって話です。

 

以前の記事でもパーマにおける【還元・軟化・膨潤】小学生でも分かる内容【保存版】美容師向け

 

でも紹介していますが、

還元 = 還元剤

軟化 = アルカリ

膨潤 = 還元剤&アルカリ

 

ここでの膨潤は水による膨潤のもう一段階、次の展開だと思って下さい。

水で膨潤した上に還元剤とアルカリでもっと髪が膨張してしまうって事ですね。

 

 

プク〜 が ブワ〜〜〜ン っていう感じ・・・(擬音で言うな)

 

 

これがハイダメージ毛なんかには危険なんです。

想像してみて下さい・・・

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

ポイント

  • 水による膨潤で水素結合が切断
  • アルカリでイオン結合が切断
  • 還元剤でS-S結合が切断

主要な側鎖は切れまくって、その上に髪は膨潤で・・・肥大化。

もともとタンパク質が欠損気味のダメージ毛・・・

もうね・・・崩壊寸前だよね・・・

 

他にも還元剤のランチオニン問題やら、アルカリによる溶解問題とか、沢山危険は潜んでいますが、このアルカリ還元による膨潤の「過剰膨潤」・・・そうそう・・いきすぎな膨潤でパーマや縮毛矯正の失敗に繋がる・・・・取り返しのつかないハイダメージになるって事です。

さらには熱変性・ビビリ毛・・・パーマや縮毛矯正のトラブル。

これらの原因になるのが非常に多いんですね。

 

 

数年前に某メーカーさんの検証で

髪の膨潤は・・・

アルカリだけでも、あまり膨潤はしない

還元剤だけでも、あまり膨潤はしない

原子力みたいなもんを使ったえらい顕微鏡みたいなので検証したらしいです。

 

 

それまでは多くの理・美容師さんは、「軟化テスト」・・・パーマのかかり具合とかを観る時に”どのくらい髪が柔らかく”なったか???

軟化具合で判断していたフシがあります・・

それが、ここら辺のあたりの検証から軟化と膨潤の関係性やパーマや縮毛矯正で1番影響のある還元。。。の考え方を整理して行く様になったんですね。

 

還元・軟化・膨潤(アルカリ還元)この3つを再考していく事で、失敗の少ない、よりヘアダメージ軽減のパーマや縮毛矯正が考えられるような気がしてきたって事です。

 

 

ここまでのまとめ・・・

アルカリ還元膨潤とは アルカリの軟化と還元剤での還元の両方が同時に行われた場合におこる。。

そして過剰な膨潤がパーマの失敗の原因の多くを占めるって事ですね。

 

 

パーマや縮毛矯正の薬剤選定でのキーポイントがまさにコレ!

これらのパーマ薬剤には「ph」が酸性〜アルカリまであって、還元剤の種類や濃度で還元力に差がでる。軟化を薬剤のアルカリ(ph)が制御し還元剤が当然還元する。この二つの強弱でパーマや縮毛矯正の「アルカリ還元膨潤をコントロール」していきます。

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

 

まずは、アルカリについて・・・

  • アルカリ
  • 酸性
  • ph(ピーエイチ、ピーエッチ、ペーハー)

僕が学生の頃は「ペーハー」と言っていましたが、正しくは「ピーエッチ、ピーエイチ」

 

まぁどうでもいいんですが・・・

 

 

 

水素イオン指数

酸性・アルカリ性の程度を表す言葉で、液中の水素イオン濃度の逆数の常用対数で表す。

すなわちphの差が2ということは、10の2乗=100倍の差を意味する。

pH7が中性。ph7より小さければ酸性、大きければアルカリ性。

ここで 理・美容師さん的な発想をしていきましょう。

 

美容師さんとして、あなたが扱う髪は「弱酸性」がベストな状態。。

大体「ph4.5〜5.5」前後ぐらい。で、中性が「ph7」って事は、中性は髪から見たらアルカリなんですね・・・

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

水道水は大体中性のph7あたりだから・・髪が濡れるだけでアルカリに振られた状態なんですね。そうなんです。髪が安定してる弱酸性から見たら、若干アルカリに傾くので、軟化した感じになります。だから、濡らしたら髪が柔らかく感じますよね!?

 

髪は水で濡らしただけでも軟化するって事です。

 

 

 

逆に炭酸泉でシャンプーするとサラサラに感じるのも炭酸水のphが弱酸性に近いからなんですね。

ここでまたまた理・美容師さん向きの思考で考えると・・・

そうなんです。髪の毛が濡れただけでかなり軟化した感じになる場合は、さほどアルカリの薬剤を使用しなくてもパーマや縮毛矯正は可能かもしれないよ。って話なんですね。

ただし根元部分と毛先のダメージ差や頭の部位、形でのヘアダージ差も考慮しなきゃ駄目なんだですけどね。

 

って事で、ここら辺で今日はまとめに入っていきたいと思います。

 

 

 

オーディブル・動画で確認した人はこちら

 

 

 

 

 

 

まとめ

パーマ・縮毛矯正・膨潤・軟化

今回はこの3つについて紹介・考察していきました。

  1. 髪の膨潤?
  2. アルカリ還元膨潤ってなに?
  3. 毛髪は水道水で軟化する?

まず髪の毛の膨潤は膨れたり、膨らんだりすることでしたね。その中で髪のダメージ具合を判断するのに、水分による膨潤した髪は有効って事です。
なので、乾いた状態で髪を触ります。そして濡らした状態で触ります。その時の膨潤と軟化度合いで確認ができるって話ですね。

で、「アルカリ還元膨潤」について・・・
パーマや縮毛矯正とかで考えるとアルカリ&還元剤。この2つで水の膨潤よりもっと膨潤するよって話です。

ここでの膨潤は水による膨潤のもう一段階、次の展開って事ですね。
水で膨潤した上に還元剤とアルカリでもっと髪が膨張してしまうって事です。

アルカリ還元膨潤とは アルカリの軟化と還元剤での還元の両方が同時に行われた場合におこる。。
そして過剰な膨潤がパーマの失敗の原因の多くを占めるって事ですね

でさらに、水でも軟化現象が起こっていることが理解できたかと思います。髪の毛から見たら中性の水ですらアルカリに振られた状態なんですね。なので水で濡らしても若干軟化した感じに髪の毛が柔らかくなりますってことですね。

で、髪の毛が濡れただけでかなり軟化した感じになる場合は、さほどアルカリの薬剤を使用しなくてもパーマや縮毛矯正は可能かもしれないよ。って話なんですね。

 

ってことで今回はこんな感じで終わりたいと思います。

ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。

 

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