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カラー

【カラー剤オキシの使い方】1.5%・3%などの違いについて

2020-07-11

カラー剤に対してオキシを等倍だったり2倍にしたりするのはなぜだか、考えたことありますか?

  • ファッションカラーだと気持ち明るくなるのか?
  • グレーカラーだとどうなるのか?

今回は、そんなカラー剤のOX(オキシ)の疑問について紹介していきたいと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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【カラー剤オキシの使い方】1.5%・3%などの違いについて

 

 

 

 

カラー剤オキシとは?

カラー剤の2液は「過酸化水素」といわれるもので、1液のカラーの中に含まれる“アルカリ“と混ざることで化学反応を起こし酸素を発生させることで、髪の毛のメラニン色素を分解したり、1液に含まれるカラーの色味と結合して色を発色させる。

一般的なカラー剤には、最も必要で欠かせない存在です。

 

オキシ等倍の理由

等倍はメーカー側が推奨している配合ですので、基本的には等倍であれば、明るさや色味などは狙いやすいようになっています

また、オキシの量が少ないと、1液との反応が悪くなるため髪を明るくさせる「リフト力」が弱くなってしまったり、色味を発色させるための酸素量が足らなくなってしまい、色の表現やコントロールがしづらくなってしまいます。

 

 

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オキシを2倍・3倍にする理由

美容師さんは、狙っている色、髪の毛のダメージ、などの理由に

  • 等倍
  • 1.5倍
  • 2倍
  • 3倍

で使い分けてますが、仕上がりはまったくちがいます。

 

カラーの1剤にはアルカリと染料が、2剤には過酸化水素が入ってます。

アルカリ+過水=酸素が発生→ ブリーチ力(リフト力・明るく・メラニン色素の分解)
アルカリ+過水=酸素が発生→ 発色(酸素の力で染料がくっついていく)

 

 

 

12レベル以上のファッションカラーの場合

ちなみにファッションカラーの12レベルぐらいから2剤が2倍になります。その理由は「1剤のアルカリの量が多いから」です。

 

大量のアルカリだけでは髪を明るくすことは出来ず、さらに1剤が等倍だと加水が足りません

そこで2倍の過水にすることによって、十分にブリーチ力を上げて明るくして、染料も発色しています。

 

しかしブリーチ力が上がるほど発色も弱くなります

 

 

 

白髪染め(グレイカラー)の場合

白髪染めでは多少のアルカリと濃い染料が入っていて、2剤が等倍で求める色になるように出来てます。

 

 

もし白髪染めで2剤を2倍にするとどうなるか?

 

2倍にした場合、染料が薄まってしまい、結果的に濃く染まらない(明るく見える)ことになります。

2剤を2倍にしたからといって1剤のアルカリが多いわけではないので、ブリーチ力が増すわけではない

これはファッションカラーでも同じで、2剤を増やすほど染料は薄まってしまいます。
さらには1剤のアルカリも薄まってしまいますので、明るくするブリーチ力も落ちてしまいます。

 

 

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ブリーチ

 

ホワイトブリーチでも同じで、2剤を3倍4倍と増やしても、1剤のアルカリが薄まってしまい、結果的に明るくする力は弱まってしまいます。

 

ただし、
ブリーチの場合は「オキシは3倍」がおすすめです。

 

それは、ブリーチの特性にあります。

ブリーチは様々なものがありますが、一般的なブリーチは、“粉末タイプ“が1番多く、2液と混ぜてもすぐに乾燥して乾きやすいのが特徴です。

なので、カラー塗りの操作性をあげたり、乾燥して乾かない様にブリーチの場合オキシを3倍にするのがポイントです。

 

 

基本的に薬剤は乾いてしまうと薬の反応や効果が止まってしまいますので、覚えておきましょう。

 

 

メーカーさんの想定している割合で混ぜることが、そのカラー材が1番パフォーマンスを発揮できます。

 

例えば。。。

1液 2液
黒の絵の具 1 白の絵の具 1

これが等倍。

 

2倍の場合

1液 2液
黒の絵の具 1 白の絵の具 2

 

 

単純に黒が薄くなるのは理解できましたか?

 

グレイカラーの場合も同じで“色が薄くなります“

 

ファッションカラーだと、リフトアップした後に発色する色が薄くなるので結果、“明るく仕上がる

 

 

 

オキシの6%・3%・1%の違い

オキシの6%や3%などの濃度の違いは、化学反応で起こる威力が変わっていきます。

 

 

例えば、

6%などの様に数字が大きい方が、1剤と混ざった時の化学反応が強く、酸素量が増えるので、メラニン色素の分解、カラーの色素との結合が多くおこわれるので、バージン毛の様な全くカラーをしたことのない様な髪の毛はほとんどの確率で「オキシ6%」を使います。

 

逆に「3%」の様なオキシを使う場合は、すでにカラーをしてあり、明るくなっている髪の毛に使います

 

それはなぜかというと、明るい髪の毛にはアルカリが必要ないからです。先ほども説明した様に髪の毛の“メラニン色素“を分解するにはアルカリとオキシ6%が必要で酸素量が必要になるためです。またアルカリには髪の毛のキューティクルをこじ開ける力もあり、この力のせいでキューティクがダメージしていきます。

ですが、すでにカラーをしてある髪の毛はダメージしている分キューティクルが開いている状態なのでアルカリをあまり必要としません。

また、ダブルカラーなどでオンカラーをする場合は、6%より3%の方が発色させることができます

6%のオキシを使ってのオンカラーをしてしまうと、若干の黄色味、黄ばみが残ってしまいやすいのと、6%を使っている分頭皮も染みやすくなってしまい、お客様の負担も大きくなります

 

染みやすさを軽減させる方法としては、

「頭皮用のオイル」などもありますが、3%や1.5%などのオキシを2倍〜3倍で使う方法もあります。こうすることによってアルカリの濃度を薄めることができるので、頭皮への刺激も少なくすることができます。

その際に、使うカラー剤の色味は“濃いカラー剤“を使う様にしましょう。

オキシの量を増やす分色味も薄くなるため濃いものを使っていきます。

 

 

 

 

 

例えば、

7〜8番の色味を狙いたい場合は、6トーンの色味を使い、オキシ2倍で薄まるので、7〜8の色みが狙える様になります。

この様にオキシをカラー剤のクリアの代わりとして使う方法もあります。

 

 

こちらの使い方のメリットとしては、

  • カラー剤で頭皮が染みづらくなる(痛みの軽減)
  • カラー剤の節約
  • 塗りやすさ・操作性が上がる

ただし、オキシの量が増えすぎると逆に塗りづらくなる場合もあります。

 

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、カラー剤に必要な2剤“オキシ“について紹介しました。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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